目的
このテーマにした理由は多くの人に摩訶大将棋を知ってもらい広く知れ渡って欲しいからだ。今この将棋を知ってる人は少なく、発信している人もほとんどいないから動画にして発信しようと考えた。
摩訶大将棋とは
まず摩訶大将棋について説明する。摩訶大将棋とは、縦16×横19マスの盤面に、50種類、片側96枚の計192枚の駒を配置する、平安時代から室町時代にかけて存在していたとされる大型将棋のひとつである。成り駒も合わせると74種類もの駒の種類がある。その駒の中には、現代の将棋にも使用されている駒が数種類あるが、一部は成り駒や動き方が異なる。摩訶大将棋の駒は、基本的には左右対称に駒が配置されていることが多いが、1つしか存在してない駒も数種類存在している。駒の並びは図1の通りである。

歩兵が配置されている一つ下の段は全てが走り駒、二つ下は全て踊り駒、下段の3段は中央に配置されている師子、麒麟、鳳凰の3駒と両端に配置されている反車、香車以外全ての駒が歩き駒、といったように規則的に配置されている。中央に配置されている狛犬や師子、摩羯(羯は本来「魚偏に曷」)、鉤行などは摩訶大将棋の中の駒でも強力な駒である。反対に横行、横飛や嗔猪、石将など中央から離れていくに連れて駒は弱くなっていくように配置されているのが摩訶大将棋の初期配置の特徴である。
ルールについて
次に簡単にルール説明をする。まずは盤面について説明する。摩訶大将棋の将棋盤は前のルールでは19マス×19マスだったが今のルールでは16マス×19マスとなっている。初期配置は図1のようにする。次に摩羯と鉤行について説明する。この二つの駒は摩訶大将棋で強力な駒であるため、勝敗のカギを大きく握っている。摩羯は角行の動きを2回でき、鉤行は飛車の動きを2回することができる。他にも現代将棋にはない駒がいくつかあるが、今回はこの2駒だけの説明にする。次に居喰いについて説明する。居喰いは狛犬と獅子ができるもので自分の動くことが出来るマスに敵の駒があればそのターン動けない代わりに駒をとるというものだ。この二つの駒はこの取り方でしか敵の駒を取ることができない。詳しくは下の動画で説明する。
最後に勝敗について説明する。摩訶大将棋は現代将棋と違い王将をとっても勝ちにはならない。勝つには不成の駒を敵陣に入れて安全な位置に出れば勝ちになる。安全な位置とは敵陣から出た時に相手に取られない場所のことだ。不成の駒とは奔王、狛犬、師子、龍王、龍馬の5種類のことで成りが存在しない駒のことだ。もし自分の不成の駒が全滅したら勝つことができないので、負けにならないためには相手の不成の駒を全部とって引き分けにする引かない。
全体の説明を動画でもしておく。
動画について
最後に動画の撮影について説明する。将棋盤が全て映り、正方形になるように真上から撮影する。今回の動画では5mくらいの高さからとったが将棋盤が全て映るならそこまで高くなくてよい。音は実況解説と被ってわからなくなる可能性があるから取らないようにする。その場の会話などを入れたかったらとっても大丈夫なが編集の時に音量に注意すること。
次に実況解説について説明する。今回編集でiMovieを使った。編集アプリは何を使っても大丈夫だが、画質が綺麗に映るものを使った方がよい。画質が悪かったら、コマの字が読めず何かわからなくってしまうからだ。実況解説していて面白い動きや難しい動きがあった場合別の動画を挟んで説明すると見ている人にわかりやすく伝わる。長考している時には自分ならどう動くか、今の状況などを話したら他にも戦略があることを伝えられるし、見ている人もどう動くか考えることができる。BGMをかけるなら臨場感のあるものが理想的だが、絶対にこれにしろというものがないので編集する対局動画にあったものを選ぶとよい。効果音をつけると見てて楽しい動画になる。
対局動画はこちら
清水大世2021-02-13T16:34:16
数年前に私が聞いたことのある摩訶大将棋のルールから、大きく変更があったようですが、何か新しい文献が出たのでしょうか? もし文献がある場合は、どこかで見ることは可能でしょうか?
また、著者の方は前のルールで遊んだことはありますでしょうか?もしある場合は、現行のルールと比べて、ここが違って面白い!などがあれば教えていただきたいです。
HW17A0472021-02-13T17:04:56
コメントありがとうございます。
僕が研究テーマに選んだ時には書いてあるルールだったので前のルールがどのようなものかは詳しくは知らないので違いがわかりません。
聞いたことがあるのは縦が19マスから16マスになったことくらいです。
そのおかげで奔王で最速3手で終わらせることができるようになったそうです。
僕はルール変更についての文献を読んだことがないのでどこで読めるのかはわかりませんが、このルールは最近変わったので2018年頃の論文に記述されてるかもしれません。
曖昧な答えばかりですみません。
Hachijo2021-02-13T11:28:00
狛犬の動き、おかしくありませんか。
HW17A0472021-02-13T11:40:23
コメントありがとうございます。
狛犬は3マス進むのではなく、3マスまで動けるので2マスや1マスでも動くことができます。
また踊り駒なので駒を飛び越えることもできます。
なのでこの対局での狛犬の動きはあっているので問題ありません。
Hachijo2021-02-13T12:04:57
お答えありがとうございます。
居食いですが、すぐそばでなく、2つや3つ離れたところでも居食いしていいんですね。知りませんでした。
HW17A0472021-02-13T12:11:26
知ってもらえてよかったです。