
〜制作動機〜
作品の制作にあたってどのようなものを制作したいかと考えたときに、今まで大学で学んだ音響に関する知識を活かしたいと思ったため、作品の題材には”音”を選びました。
音を題材にした作品の中でもただ曲を聞いたりするだけではなく、「楽しめてなおかつ心を落ち着けることができる」、そんな音との触れ合いを提供できる体験型の作品にしたいという考えから制作を始めました。
「楽しめてなおかつ心を落ち着けることができる」という言葉から”童心に帰る”というイメージが浮かんだため、体験するメインターゲットを大人に絞って、空間自体の大きさなど全体の設計を行いました。
〜作品概要〜
本作品は外界から隔てられた音の響く個室の中で、2台のオルゴールを使い四季をイメージしたオリジナルの曲を奏でる体験型作品です。
〜作品の特徴〜
音に意識を向けやすいように個室を小さくしました。
個室自体は「秘密基地」をイメージして制作し、そのイメージに合って馴染みやいように外壁には廃材(パレット)を利用しました。
〜曲のデジタル音源〜
紙巻きオルゴールに穴を開ける前にパソコン上で作曲をした音源です。
曲全体は四季をイメージして制作しました。
曲の変わり目が分かり易いように各季節ごとで使用する音階と使用しない音階を決めて違いを出しました。
オルゴール二台で音を鳴らしたときにも変化を楽しめるように二台目のオルゴール には一部ならない音ができるようにしました。
紙巻きオルゴールなので紙を入れるタイミングや二台の間をどれくらい開けるかで曲が様々に変化するので聞く人が自分の好きにできるのも特徴です。
〜体験動画〜
なわてんで展示を行い体験をしていただく予定で制作を進めていましたが、オンラインでの開催となったため、実際の体験風景を映像作品としてまとめました。
上田 和浩2021-02-14T15:28:01
芸術賞受賞おめでとうございます!実際に鳴っているオルゴールの音をもっと聞いてみたいです。
高見友幸2021-02-12T13:10:16
短信ご容赦のほど。2点質問させて下さい。
1)個室は今も学内にあるのでしょうか。見れるでしょうか?
2)オルゴールの機械は市販されているのでしょうか?
hw17a132_長谷川遼2021-02-13T08:13:39
質問ありがとうございます。
1)個室は学内ではない場所をお借りして設置・撮影をしたため、現物を見ていただくことはできないです。
2)オルゴール は市販されている30弁の紙巻きオルゴールを使用しました。2台目は同じものを加工しました。