大阪電気通信大学

Leap Motionを用いた料理シミュレーションゲームの提案

紹介動画 (音が出ますのでご注意ください)⬇︎

2020年に世界中で流行した新型コロナウィルスによって、自炊をする頻度が増えた人が多くなりました。家でお菓子作りをする家庭も増えて、親子で一緒に料理をして興味を持った子供もいるかもしれません。そうした中で、いざ子供が1人で料理をするとなっても、幼い子が1人だけで料理をすることは安全面から考えても厳しいです。そこで、実際に手を使って料理をするシミュレーションゲームがあれば楽しみながら料理の手順などを知ることが出来て、身に危険を及ぼすこともなく1人で料理の体験ができるのではないかと考えました。

本研究の内容は、操作デバイスLeap Motionで手の動きを検知して、子供が料理を体験できるシミュレーションゲームを試作・提案することです。ゲーム内容としては、決められた料理を手順に沿って作っていくといったものです。

Leap Motionとは…

Leap Motionは、2013年にLeap Motion社(現 Ultraleap社)から発売されたモーションコントローラで、赤外線カメラで空中の手や指の動きを認識してコンピュータ画面の操作ができます。完全非接触型の入力機器なので、手や指に機器を装着する必要はありません。

Leap Motion
実際の動作

設計

開発はUnityで、ゲーム中に存在するオブジェクトはMagicaVoxelで作成しました(手のモデルは既存のものを使用)。子供が料理を体験しながらもゲームとして成立させるためには、楽しむこと且つ料理の手順や方法を学ぶことが必要です。なので、料理の材料などのオブジェクトを全ておままごとで使う玩具のような形状にしました。

※ MagicaVoxel…キューブを組み立てて3Dオブジェクトを作成できるソフトウェア。

作者プロフィール

大石友也

大阪電気通信大学総合情報学部デジタルゲーム学科4年
知的メディア研究室所属
HW17A029

コメント


void2021-02-14T12:04:45

面白いですね!
ゲーム性についてはどれくらい実装されていますか?
例えば、ボウルやフライパンに入れる時、ちゃんと枠の中に入れないとこぼれてしまうとか、火を強くしすぎたり、炒めすぎると焦げてしまうとか。
そういうアルゴリズムは含まれていますか?

大石友也2021-02-14T13:19:55

コメントいただき、ありがとうございます。

今回のこの試作では、いわゆる失敗(焦げる、溢れる等)は実装されていません。そのあたりを実装できれば、ゲームとして面白みが増えると私自身も思いましたので、今後の課題として参考にさせていただきます。ありがとうございます。

高見友幸2021-02-12T13:20:29

いいなあと思いました。以下短信ですが、2点教えてもらえますか。
1)leap motionの精度はどのくらいでしょうか。思ったように動いてくれるでしょうか。
2)leap motionの「くせ」を知っている人だと、つかむのを失敗することなく、うまく進めることができるでしょうか。

大石友也2021-02-12T17:46:57

コメントいただき、ありがとうございます。

1)leap motionの精度はどのくらいでしょうか。思ったように動いてくれるでしょうか。
→認識範囲としては、視野角150°、有効距離2.5〜60cm、精度は最大1/100mmの間隔で動作を認識しますのでほぼ遅延もなく、思ったように動いてくれます。ただ、不意に検出範囲外に出てしまったオブジェクト等は掴むことが難しくなってしまうので注意が必要です。

2)leap motionの「くせ」を知っている人だと、つかむのを失敗することなく、うまく進めることができるでしょうか。
→可能ではありますが、稀にオブジェクトの判定を拾わず、すり抜けてしまう場合があります。そのあたりは開発の方でで試行錯誤が必要だと考えています。