大阪電気通信大学

没入提示のための全天球映像のネットワーク伝送の検討

本研究では,背向する2台の魚眼カメラの全天球映像の一部を切り出してHMD(Head Mounted Display)に没入提示するシステムにおいて,その映像のネットワーク伝送について検討したものである.

研究説明動画

研究概要

本研究ではカメラ映像をネットワークで伝送する.そのため並列処理の可能な小型ボードコンピュータとしてNVIDIA社のJetson Nanoを搭載しカメラ側の処理を担当させる.

2台の魚眼カメラの映像を非圧縮でコンピュータに取り込み,並列処理機能を活かして映像の加工や圧縮を行い,ネットワークへストリーミングする.

提示側では,Unityでストリーミング映像を受信し,球面に貼り付け,HMDで没入提示できるようにする.

映像圧縮のコーデックにはH.264,ストリーミング伝送のプロトコルにはRTSPを使っている.また,パイプライン処理を実現するために,マルチメディアフレームワークのGStreamerを基盤とし,NVIDIA社が提供する並列処理で強化されたエレメントを利用している.

作者プロフィール

秋元裕貴

大阪電気通信大学 総合情報学部 情報学科 ロボティクス研究室 HT17A001

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