大阪電気通信大学

想像することの楽しさを体験してもらうことを目的としたカードゲームの制作

カードゲーム「ひらめけ!Newアイテム!」

ゲームの概要

 読み札の「ひらめけ!カード」1枚と取り札の「アイテムカード」1枚を組み合わせ、まだ世に出ていない新しいもの、すなわち「Newアイテム」を想像するゲームです。

ジャンル:カードゲーム
対象年齢:10歳以上
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:20分程度
カード枚数:「アイテムカード」56枚、「ひらめけ!カード」44枚

アイテムカード

ひらめけ!カード

制作経緯

 「ひらめけ!Newアイテム!」は、想像することの楽しさを体験してもらうことを目的としたカードゲームです。私は幼い頃から積み木やブロック遊びなど、想像力を必要とする遊びが好きで、卒業制作でも「想像」を楽しむことのできるカードゲームを作りたいと思っていました。

 カードを用いてプレイヤーにどのように想像を促すとよいかを考え、強制連想法を用いることにしました。強制連想法とは、ある種のことがらをヒントにして、強制的にそのヒントに関連付けながらアイデアを出す発想法です。

 「ひらめけ!カード」の内容の一部は強制連想法の代表的手法の一つである「オズボーンのチェックリスト法」を参考にして作成し、「アイテムカード」は「Newアイテム」の想像をしやすいように、日常生活に必要な身近なもので構成しました。対戦形式のゲームにしていますが、発表する手番でも、発表を聞く手番でも「Newアイテム」そのものや、他のプレイヤーが回答した「Newアイテム」がどのようなものであるかを想像して、楽しめるように設計しています。

ゲームの流れ

【準備】

1.「アイテムカード」、「ひらめけ!カード」をそれぞれよく混ぜます。

2.「アイテムカード」を裏向きで束にして山札として場に置きます。

3.山札の上から10枚表向きにして場に並べます。

4.じゃんけんをして勝ったプレイヤーを親とし、親は裏向きの状態で全ての「ひらめけ!カード」を重ねて持ちます。

【進行】

1.親は「ひらめけ!カード」を上から1枚表向きにして場に置き、書かれている内容を読み上げます。

2.親を含む全てのプレイヤーは、場に並べられた「アイテムカード」を早い者勝ちで手に取ります。一番最初に「アイテムカード」を手にしたプレイヤーのみ発表権を得ます。その他のプレイヤーは手にした「アイテムカード」を場に戻します。

3.発表権を得たプレイヤーは、表向きになった「ひらめけ!カード」と手元に取った「アイテムカード」の組み合わせで想像した「Newアイテム」を発表します。

4.発表した「Newアイテム」が他のプレイヤーたちから「Newアイテム」(既存のものではない)と判定されれば、発表したプレイヤーは手にした「アイテムカード」を獲得することができ、これがポイントとなります。
 発表した「Newアイテム」が他のプレイヤーたちから「Newアイテム」と判定されなかった場合、手にした「アイテムカード」を裏向きにして山札の一番下に戻します。

5.発表時に使用した「ひらめけ!カード」は裏向きにして親の持つカードの1番下に戻します。また、場の「アイテムカード」も10枚に戻します。

6.発表したプレイヤーに親が裏向きになった「ひらめけ!カード」を全て渡します。受け取ったプレイヤーが次の親となります。

7.終了条件を満たすまで1~6を繰り返します。

【終了条件】

1人のプレイヤーが獲得したカードの枚数が7枚以上になったら、そのプレイヤーが勝者となり、ゲームは終了です。

作者プロフィール

下田海斗

総合情報学部 デジタルゲーム学科

教育コンテンツデザイン研究室所属

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